宅建2回目で合格した話|『You Can’t』と叫んだワテが37点でギリ突破するまで

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宅建2回目で合格したワテのイメージ図
1回落ちて2回目で合格、ユーキャン2回連続申し込みのワテ実体験

宅建2回目で合格した話|『You Can’t』と叫んだワテが37点でギリ突破するまで

著者:やま(FP2級・宅地建物取引士・証券外務員一種・AFP)→ 著者プロフィール

※公開日・最終更新日はWP記事のメタ情報を参照

想定読者:宅建を独学で受ける人/1回落ちて2回目挑戦の人/「速攻合格テキスト」に違和感を持っている人/金融未経験から取りに行く社会人

PR表記:本記事にアフィリエイトリンクはありません


この体験記のサマリー(30秒で読める結論)

  • 結果:2023年10月の宅建試験で 37点ギリ合格(合格点36点・合格率17.2%)。2回目の挑戦
  • 1回目(2022年10月):U-CANの短期集中テキストで挑む → 29点で不合格(合格点36点に7点足りず)
  • 2回目(2023年10月):U-CAN正規講座+TAC『みんなが欲しかった!』補強+U-CANアプリ。1.5ヶ月集中で合格
  • 当時の状況36歳・SaaS企業(データ分析サービス提供)・営業職からアナリスト職への移行期FP2級は2022年3月に取得済み(半年後に宅建1回目を受験して落ちている)
  • 一番大事だった気づき:「速攻合格系テキスト」を信用するな。FP2級と同じく「線で理解する」勉強法は、宅建でも完全に効いた。借地借家法を「借り主保護のための法律」と趣旨理解すれば、当たり前に解ける問題ばかり

なぜこの体験記を残すか

宅建合格体験記はネット上に山ほどあります。でも、こんな体験記はあまり見たことなかった:

  • 1回落ちて2回目で受かった人のリアル
  • 「速攻合格テキスト」批判を実体験ベースで
  • 自己採点後の「ボーダーギリギリ1ヶ月地獄」の心理ドキュメント
  • 金融業界未経験のサラリーマンが独学で取る経路

この記事は、その穴を埋めるための1本です。1回目で落ちた人「速攻合格系で受かるんかな?」と疑問を持っている人Xでボーダー予想を毎日チェックして眠れない人に向けて、ワテのリアルなデータと感情を残します。


1. ワテってこんなやつ(受験当時スペック)

項目 内容
年齢(1回目時) 36歳
年齢(2回目時) 37歳
職業 インフラ関係のメーカーで営業(金融・不動産業界経験ゼロ)
不動産関連経験 ゼロ。賃貸借契約も自分の入居経験くらい
受験前の保有資格(1回目時) FP2級(2022年3月取得・宅建1回目の半年前)
受験前の保有資格(2回目時) FP2級+宅建1回目の経験
学習スタイル 超夜型+移動中スキマ(FP2級と同じ)
勉強場所 営業車の中・移動中・電車

要するに、「FP2級を半年前にギリ取った36歳が、勢いで宅建に挑戦した」のが出発点。1回目はその勢いだけで突っ込んで、見事に29点で爆死しました。


2. ★1回目の失敗:U-CAN「90日速攻合格」と「You Can’t」事件

ここがこの体験記の 一番大事な転換点 です。

2-1. 1回目の教材選び:U-CANの短期集中テキスト

2022年、FP2級合格の勢いで「宅建もいけるんちゃう?」と思ったワテは、U-CANの宅建講座を申し込みました。当時選んだのは、「短期間で攻略できる」と謳う系の教材(U-CANの宅建士通信講座の中でも、速習レッスン系のスタイルだった記憶)。

90日で受かる」みたいなキャッチコピーに惹かれて、FP2級と同じく「集中すれば短期で取れる」と高をくくっていました。

2-2. 1回目の試験結果:29点(合格点36点)

結果:29点で不合格。合格点36点に 7点も足りない大爆死

試験中の感触からして、「したー、一瞬で終わった」と思ったのが正直なところ。問題見てないようなやつ、カーブみたいな癖のある問題、出題傾向もちょっと変わってて、U-CANで対策していた範囲を大きく外れる問題が多発しました。

2-3. なぜ落ちたか:U-CANの「7割設計」を読み違えた

落ちた後に冷静に振り返って気づいたのは、U-CAN短期テキストの設計思想でした:

U-CANの問題を全部解けば7割取れる」という設計。

でも、宅建の合格点は約7割(36点/50点)

つまりU-CAN全部解いても、ギリ合格ライン狙いしかできない。

これに気づいた時、ワテは叫びました:

「You Can’t!(できないやんけ!)」

ユーキャン → ユー・キャント。「90日合格って言っといて、お前のせいでワテ受からんやないか!」と、テキストに当たり散らしたのを今でも覚えています(テキストに罪はないんですが)。

2-4. 「You Can’t」事件の正しい解釈

ただし、4年経った今、冷静に振り返るとこう思います:

「最終的にはユーキャンで受かってんだから、文句言われる筋合いないでしょ」

これも事実。1回目はU-CAN短期で落ちたけど、2回目はU-CAN正規+TAC補強で受かった。ユーキャン2回連続申し込みで合格してるワテが言うんだから、ユーキャンに罪を着せるのは違う。罪はワテの教材選びと勉強法だったということです。

→ ただ「速攻合格を謳う系のテキストを過信するな」というメッセージは、宅建受験を考えている人全員に伝えたい教訓です。


3. 1.5ヶ月の真実(5月申込み → 8月放置 → 9月「あれ、解ける?」)

世間の宅建合格体験記では「3〜6ヶ月で計画的に勉強」と書かれていることが多い。ワテの2回目は 1.5ヶ月で合格 したと書きましたが、その裏にはドラマと怠惰の混在があります。

3-1. 5月:U-CAN正規講座を申し込む

1回目で落ちた後、悔しさが残ってたので 2023年5月にU-CANの正規宅建講座(短期じゃない、ちゃんとした通信講座)を申し込みました。

「今度こそ受かる」と意気込んで、「絶対気合入れて受かってやる」と宣言。

3-2. 5月〜8月:完全放置期間(ドラマの闇)

ところがどっこい、5月、6月、7月、8月(お盆明けまで)—— ワテは何もしませんでした

理由?単純です。怠けた。仕事の繁忙期も重なって、「まあ、あと2ヶ月あるしいけるやろ」を毎月繰り返してたら、気づけば3ヶ月経過していました。

3-3. 9月初旬:「あれ、意外と解けるじゃん」の衝撃

そして9月の頭、ふと「ちょっと動画でも見てみるか」と、U-CANアプリで宅建の動画を再生し始めたんです。

すると、こうなる:

  • 動画見ながらポツポツ確認問題やったら → 「あれ、前回やったこと意外と覚えてるじゃん」
  • 過去問やってみたら → 「あれ、案外解けるじゃん」
  • ひょっとして俺、今回これ受けたらいけるんじゃね?

これが 9月初旬、試験まであと1.5ヶ月 の出来事でした。

3-4. 「1回目の知識が無駄じゃなかった」気づき

ここでワテが学んだ大きな教訓:

1回落ちても、その時に詰め込んだ知識は無駄にならない。

時間が経って忘れたつもりでも、再開すると「ベース」として残っている。

1回目に動画を死ぬほど見てたから、内容自体は意外と覚えていた。問題演習の経験値も多少残ってた。これが2回目の1.5ヶ月で受かれた本当の理由です。

3-5. 9月後半〜10月:本気スイッチON

いけるかも」の自覚が出てから、ワテは本気モードに切り替えました:

  • U-CAN正規講座を一気に消化
  • TAC『みんなが欲しかった!』シリーズで補強(次のH2で詳述)
  • U-CANアプリで隙間時間に動画+問題
  • 試験直前1週間は「金で情報買う」モードでU-CANの直前対策ツールも追加投入

これで 試験当日まで突っ走り、ギリ合格に至りました。


4. 使った教材ガチレビュー(U-CAN 2回連続+TAC補強+アプリ)

教材 用途 ワテ的評価
U-CAN宅建講座 短期系(1回目) 1回目落ちた原因 ★☆☆☆☆
U-CAN宅建講座 正規版(2回目) 2回目のベース ★★★☆☆
TAC『みんなが欲しかった! 宅建士の教科書』 範囲補強 ★★★☆☆(3回しか開かず)
TAC『みんなが欲しかった! 宅建士の論点別過去問集』 演習の主軸 ★★★★☆
U-CANアプリ(動画+問題) ★メイン学習 ★★★★★
U-CAN試験直前対策(怪しげなツール) 直前1週間 ★★★☆☆(金で情報買う、安心料)

4-1. 一番役立ったのは U-CANアプリ

FP2級でYouTube『お金の寺子屋』が一番効いたのと全く同じパターンで、宅建も 動画学習が一番効いた。U-CANアプリで動画見ながら、確認問題を解いて、間違えたら動画に戻る、というサイクルが最強でした。

→ ワテの中で確信:「資格勉強は、最初の理解は動画ベースが最速」

4-2. TAC『みんなが欲しかった!』教科書は3回しか開かなかった

FP2級と全く同じパターンで、TAC教科書も結局3回くらいしか開いてません。U-CAN講座でカバーされてる範囲が大半だったので、「U-CANにない部分の補強」として辞書代わりに使った程度。

正直、買った教科書代分はちょっと無駄だったかなと思いますが、問題集と連動しているテキストだったので一応買った、というのが言い訳。

4-3. TAC問題集は本気で使った

問題集だけはガッツリ使いました。論点別構成だったので、苦手分野(民法)を集中して回せたのが大きい。

  • 1周目:間違いを赤印
  • 2周目:間違ったやつだけリベンジ
  • 試験前1週間:分野別に時間測って回す

4-4. 試験直前1週間:金で情報買うフェーズ

2回目で落ちたら二度とやらんと決めていたので、試験直前1週間は金で情報買うモードに切り替え:

  • U-CANの試験直前対策ツール(怪しげなオプション講座)を追加購入
  • 今年の頻出予想」みたいな情報をかき集める
  • 俺はできる、俺はやれる」マインドセットで毎晩自己暗示

この 「金で情報買って、安心料を払う」 という戦略、宅建みたいな「1点で落ちる試験」では合理的だと思います。


5. ★線で理解する勉強法・宅建編(借地借家法=借り主保護)

FP2級記事 でワテが書いた 「線で理解する」勉強法(点で覚えるな、因果から理解しろ、歴史好き視点で)は、宅建でも完全に通用しました

5-1. 「線で理解」の核:制度の趣旨を掴む

宅建の試験範囲(民法/宅建業法/法令上の制限/税その他)は、すべて法律。法律には必ず 「誰のために」「何の目的で」 という趣旨があります。

この趣旨を理解できれば、個別の条文を丸暗記しなくても、当たり前の常識で解ける問題が山のようにある、というのがワテの結論です。

5-2. 具体例:借地借家法 = 借り主保護のための法律

宅建で出てくる 借地借家法、これを点で覚えると地獄です:

  • 普通借家契約の更新拒絶要件は…
  • 定期借家契約は書面で…
  • 賃料増減請求権は…
  • 造作買取請求権は…

これ全部丸暗記すると、試験本番で少し問題のひねりが変わっただけで死にます

ところが、「借地借家法は何のための法律か」を理解すると、世界が変わります

graph TD
  A[貸主
強い立場]:::strong --> B{法律で
バランス?}:::decision C[借主
弱い立場]:::weak --> B B -->|借地借家法| D[借主を保護]:::good D --> E[当たり前で
解ける]:::important classDef strong fill:#9CA3AF,stroke:#6B7280,color:#FFF,stroke-width:2px,font-weight:bold classDef weak fill:#F59E0B,stroke:#D97706,color:#FFF,stroke-width:2px,font-weight:bold classDef decision fill:#3B82F6,stroke:#1D4ED8,color:#FFF,stroke-width:2px,font-weight:bold classDef good fill:#10B981,stroke:#059669,color:#FFF,stroke-width:2px,font-weight:bold classDef important fill:#DC2626,stroke:#991B1B,color:#FFF,stroke-width:2px,font-weight:bold
図1:借地借家法の本質的構造(借り主保護のための法律)

借地借家法の条文は 「借主に有利になるように」 書かれています。なぜなら:

  • 物件を持つ貸主 = 経済的に強い立場
  • 物件を借りる借主 = 生活基盤が左右される弱い立場
  • そのままだと貸主が一方的な都合で借主を追い出せる
  • それは社会的に困る → 借主を法律で保護する必要がある

この「借主を保護する」という大原則を掴んだ後は、個別条文の答えが当たり前になります:

条文 趣旨で理解 答え
貸主が一方的に解約できるか? 借主保護の趣旨 できない(正当事由が必要)
賃料増額の押し付けは可能か? 借主保護の趣旨 不可(増減請求権は双方向)
借主が建てた造作の買取請求は? 借主保護の趣旨 (造作買取請求権)
契約期間満了で自動的に追い出せるか? 借主保護の趣旨 追い出せない(更新あり)

→ 「借主を守る法律ね」と分かっていれば、初見の問題でも推論で正解できる。これが線で理解する勉強法の威力です。

5-3. 線で理解する勉強法・宅建応用の一般則

借地借家法以外にも、宅建の試験範囲は全部「なぜ?」が背景にあります:

「悪意を持って行動するとどうなるのか」

「そりゃそうだよね」と思う内容が、法律の中にめちゃくちゃ多い

例えば:

  • 無効・取消・解除:詐欺で契約させた相手を守る必要 → 取消できるのは当然
  • 無権代理:勝手に他人の名前で契約された人を守る必要 → 効力否認できる
  • 抵当権:金貸した人がちゃんと回収できる仕組み → 第三者にも対抗できる
  • 時効:あまりに長く放置された権利は確定させる社会的要請 → 取得時効・消滅時効

どの業界・業種でも、「悪意はいけない」「弱者を守る」「常識的な公平を保つ」が基本。これが分かっていれば、個別条文を全部覚えなくても、当たり前で解ける問題が多い


6. 民法苦戦記+動画学習の罠

6-1. 民法がぶっちぎりキツかった

宅建4分野(権利関係(民法)/宅建業法/法令上の制限/税その他)の中で、ワテが ぶっちぎりで苦戦 したのは 民法 です。

理由:

  • 範囲が広すぎる
  • 抽象度が高い(具体的な不動産取引のイメージから離れた論点も多い)
  • 判例が絡む
  • 営業職として法律との直接の接点がほぼゼロだった

ただ、5章で書いた 「線で理解」アプローチ で、民法も 基本原則(信義則・公平・弱者保護) を掴むと意外と推論で解けるようになります。

6-2. 動画学習の罠(自己批判)

ここはワテのやらかしを正直に書きます。

1回目の試験で落ちた本当の理由は、U-CANテキストが薄かったことだけじゃない。ワテ自身の勉強法にも大きな問題がありました:

動画だけ見て分かった気になっていた

  • U-CANアプリで動画を死ぬほど見た(これは良い)
  • でも 問題演習の反復が圧倒的に不足 していた
  • 動画見たから分かった気」 → 試験で初見問題に対応できない

これ、宅建みたいな応用問題が出る試験では致命的でした。

6-3. 2回目で変えたこと:問題演習中心

2回目では勉強法を完全に変えました

観点 1回目(不合格) 2回目(合格)
動画 メインで死ぬほど見る 問題で詰まった時のみ戻る
確認問題 動画後に軽くやる程度 メインで何度も繰り返す
過去問 あまりやらず 重要分野は3周以上
反復 ほぼなし 間違ったやつ徹底リベンジ

→ 「動画で理解 → 問題で定着 → 間違いから動画に戻る」の 問題ファースト型 に切り替えたのが大きい。

6-4. 「絶対的な問題の経験値」が効く

2回目で気づいた重要な教訓:

絶対的な問題の経験値があれば、ある程度いける。

つまり、問題を大量に解いて「あ、このパターンね」「これは趣旨で言うと…」と即座に思い出せる脳の回路 を作るのが、宅建合格の本質です。動画学習だけでは、この回路は作れない。手で書いて、選択肢を選んで、間違って、悔しがって、覚える。これしかない。


7. 試験当日のリアル

ここからは試験当日のエピソードを時系列で。

7-1. 当日朝〜会場到着

会場は自宅から近い大学(場所はバレるから伏せます笑)。車で向かいました

理由:駐車場を確保したかったから。試験会場周辺の駐車場は人気で、ギリギリ着くと空きがない可能性大。だから、ワテは 試験開始3時間以上前に到着 して駐車場確保+待機しました。

→ これは 2022年(1回目)も2023年(2回目)も全く同じパターン。3時間前到着は誰にもおすすめできるサバイバル戦略です。

7-2. 会場の雰囲気

FP2級と比較すると、宅建は明らかに:

  • 男性比率が圧倒的に高い(FPは女性も多かった)
  • おっちゃん(中高年男性)が多い印象(不動産業界の人?)
  • 真剣度がガチ目

そして印象に残ったのが:

3年くらい前のテキストを、こずれるほどボロボロにしてる人

これ、2022年も2023年も両方とも同じ会場で見ました。「どんだけガチやねん」と思いつつ、たぶんあの人たちは何回目かの挑戦なんやろうなと、リスペクトと哀愁が混じった気持ちで観察してた。

ワテ自身は 「会場ついたら何もしない派」。3時間前到着しても、テキストは開かない。深呼吸、トイレ、水分補給、メンタル整える、それだけ。

7-3. 試験中の手応え

2022年(1回目・不合格)

「したー、これ一瞬で終わったわ。無理だな」

問題見てない論点、カーブ問題、出題傾向の変化…。U-CAN短期テキストの範囲を大きく外れた問題が多発して、終わる前から「落ちたな」と覚悟しました。後から自己採点:29点。完全死。

2023年(2回目・合格)

「いけるかも…でも油断できん」

1回目の経験+線で理解アプローチで、初見問題も推論で解ける手応えがありました。ただし手応えがいいと言っても、ボーダーギリギリ感はあった。

7-4. マークシートずらし事故問題

宅建でも、当然ですが マークシートずらし事故 にビクビクしました。50問もあるから、1問でもずれると 以降全部ズレる地獄

ワテは問題用紙に答えを控えとしてメモしながら、最後の最後まで「マークがずれてないか」を確認しまくりました。終了の合図で立ち上がる時も、「これずれてたら人生終わるな」と心の中で叫びながら退場。


8. ★自己採点1ヶ月地獄(X予想サイトとボーダー戦争)

ここが宅建特有の メンタル消耗ポイント です。

8-1. 試験終了後の自己採点

宅建は試験翌日くらいから、各予備校が解答速報を出します。ワテは試験終了後すぐに自己採点しました:

自己採点:36点(コール問題で1点加算なら37点)

合格点は例年35〜36点ボーダー。ワテは完全にボーダーラインの上に乗ってました

→ ここから **1ヶ月地獄** が始まります。

8-2. ボーダー予想サイト毎日チェック

宅建は公式の合格発表が試験から約1ヶ月半後。その間、各予備校・個人ブロガー・X(旧Twitter)で 「今年のボーダー予想」 が乱立します。

ワテは毎日チェックしてました:

図2:2023年宅建ボーダー予想(参考値・個人の試験直後の記憶に基づく概算)。最終公式合格点は不動産適正取引推進機構の発表で36点に確定
  • 予想の最高値:36点
  • 予想の中央値:35点
  • 予想の最低値:34点
  • 悪い問題騒動(「あれは出題ミスでは?」みたいな話)で予想ブレ

ワテの自己採点36点は最高予想とちょうど同じ。「もしボーダーが36点で確定したら、ワテはギリ通過」「もし37点に上がったら死亡」という綱渡り状態でした。

8-3. Xでのボーダー戦争を観察

この1ヶ月、X(旧Twitter)の #宅建 タグは戦場でした。ワテが観察した光景:

  • 「余裕の高みの見物」勢(40点以上の自信ニキ)→ 「この野郎…」と嫉妬
  • 「35点に下げてくれー」勢(35点組の祈り)→ 「かわいそうにな…」と憐れみ
  • 予備校・解説サイトのボーダー予想更新待ち → 毎日張り付き

人間って、自己採点36点で1ヶ月放置されると、ここまでメンタルやられるんやな…と勉強になった経験です。

8-4. 公式発表:ボーダー36点・合格

そして合格発表の日、不動産適正取引推進機構の公式発表で ボーダー36点 が確定。ワテは 37点で正式合格 を確認しました。

合格率は 17.2%(受験者233,276人・合格者40,025人)。

1ヶ月の地獄が報われた瞬間でした。


9. 合格後のリアル(FP2級と全然違う)

合格後、何が変わったか。FP2級記事と比較すると、宅建は意外と地味な結果でした。

9-1. 仕事面:1ミリも変わらず

SaaS企業の営業→アナリスト職として、宅建が直接役立つ場面は1ミリもない。「取ったらすごい」と普通に言われるくらいで、業務には全くインパクトなし。

9-2. ★「宅建持ってる」は保険勧誘撃退に 効かない

FP2級記事で書いた 「FP持ってるんで」と言うと保険勧誘員が一瞬で引いていく 爆笑メリット、宅建では1ミリも通用しません

シーン 「FP持ってる」 「宅建持ってる」
保険勧誘員 🏃💨 撤退 🤷 「あ、そうですか」で続行
銀行投信窓口 🏃💨 撤退 🤷 「不動産関係ですか?」で話続く
不動産屋・賃貸交渉 関係なし 🤷 「へー、で?」で終わる

宅建は 不動産取引の専門資格 なので、保険・投資商品の勧誘員には全く効かない。むしろ「で?」とスルーされる虚しさを味わいました。

9-3. 不動産屋・賃貸交渉でも効果ゼロ

「宅建持ってるんですけど」を不動産屋で言ったら、こうなりました:

不動産屋:「持ってるんですか?へー」

ワテ:「…(以上)」

1ミリも交渉に効かない。不動産業界では宅建持ちは 「お客様」ではなく「同業者扱い」 されるだけ、というのが現実でした。

9-4. 身内・知人からの相談は来るようになった

仕事じゃなく 身内・知人の不動産系相談 はちょいちょい来るようになりました:

  • 土地の話:「親の土地どう扱うか」「相続でどうなるか」
  • 登記の話:「マイホーム買うけど登記って何?」
  • 賃貸契約のトラブル:「敷金返してくれない」みたいなやつ

→ FPと宅建の 両方持ってる と、お金+不動産で結構幅広く相談に答えられる 「ちょっと詳しいおじさん」枠 が確立しました。これは地味だけど嬉しい変化。

9-5. 登録実務講習まで取って 免除発行済み

ワテは宅建合格後、登録実務講習(2年以上の実務経験ない人が宅建士になるための必須講習)まで受講して、正式に「宅地建物取引士」の免許発行まで終わらせました。

これは完全に資格マニアの趣味で、業務上必要じゃないけど 「ちゃんと最後まで取り切る」 のがワテ流。「合格」と「登録(免許発行)」は別物で、両方終わらせて初めて本物の宅建士です。

→ これ、宅建受験者の多くが意外と知らないポイント。合格しただけで「宅建士」を名乗ると、実は厳密にはNGです。


10. ★ワテの資格哲学・宅建編

ここからはワテの宅建を取ってみての持論です。

10-1. 速攻合格系テキストを信用するな

1回目の最大の教訓:

「90日で受かる」みたいな速攻合格系テキストを過信するな。

これらは設計思想が 「7割取れれば受かる」前提で7割狙い になっていることが多い。宅建の合格点は約7割(36点/50点)。つまり完全に解いてもギリ合格ラインしか狙えない設計です。

少しでも変化球が出たら、即死亡。

速攻合格テキストで受かれる人は本当にすごい。

でも、ワテはペラペラ・スカスカの情報量で受かる自信がないから、ちゃんとしたテキストで真面目に勉強する派です。

10-2. 「なぜ?」を突き詰めろ

これはFP2級記事と全く同じ結論:

暗記より、「なぜ?」を突き詰めろ。

後々の知識にもなるし、変化球にも強くなる。

宅建の試験範囲は全部「誰のための法律か」「何の目的か」が背景にあります。借地借家法=借り主保護、抵当権=金貸し回収、時効=法的安定性、無権代理=勝手な代理から保護…。

「悪意でやるとどうなるか」を考えれば、当たり前の答えで解ける問題が9割です。

10-3. 落ちても諦めるな(ただし合理的な範囲で)

1回目で落ちた時、ワテは正直最悪の気分でした。でも、不思議とやめようとは思わなかった。

「人生山あり谷あり、いい時もあれば悪い時もある」

「90日速攻って言いながら、ワテも結構サボってた部分はあった」

「1回目でどんな問題が出るか、どれだけ自分が足りなかったか見えた」

→ だから 「ま、来年頑張ろう」 で終わりました。

ただし、3年以上落ち続けたら考えようかな、とも思ってた。「リベンジするかしないか」の判断軸は、自分の中で線引きしておくのが大事です。


11. これから宅建を受ける人へ

ここまで読んでくれた方への、ワテからのアドバイスをまとめます。

11-1. 1つだけアドバイス

「1つだけ伝えるなら」というQに、ワテはこう答えます:

「速攻系を信用するな。なぜ?を突き詰めろ。問題演習を絶対サボるな。」

技術的には3つになっちゃったけど、これがワテの結論。「動画見て分かった気になる罠」と「速攻テキスト過信の罠」、両方避けてもらえれば、合格はかなり近づきます。

11-2. 1回落ちても無駄じゃない

もし1回目落ちた人がいたら、ワテの経験から伝えたい:

1回目の知識は、無駄になっていない。

時間経って忘れたつもりでも、再開すると「ベース」が残っている。

ワテの2回目1.5ヶ月集中合格は、1回目で詰め込んだ知識のベース あってこそでした。落ちても 「来年やる」 という決意があれば、十分挽回可能です。

11-3. 試験前1週間は「金で情報買う」もアリ

これも個人的見解ですが:

2回目で落ちたら二度とやらん覚悟なら、試験前は金で情報買う戦略もアリ。

直前対策ツール、模試、予想問題、何でも。1点で人生が変わる試験だから、安心料を払う合理性は十分あります。


12. まとめ+FP2級との比較

ワテの宅建合格は、「2回目・1.5ヶ月集中・37点ギリ合格・自己採点1ヶ月地獄つき」という、ドラマしかない経路でした。

12-1. FP2級と宅建の比較表

観点 FP2級(2022年3月) 宅建(2023年10月・2回目)
結果 一発合格 1回落ちて2回目で合格
勉強期間 1ヶ月 1.5ヶ月(実質)+ 1回目の蓄積
メイン教材 YouTube『お金の寺子屋』 U-CANアプリ
補強 TAC『みんなが欲しかった!』 TAC『みんなが欲しかった!』
苦戦分野 タックス(語呂合わせ動員) 民法(線で理解で挑戦)
試験後の心境 「学科やべー/実技余裕」 1ヶ月ボーダー予想地獄
取得後ベネフィット 保険勧誘撃退に効く 保険勧誘には1ミリも効かない
不動産屋での効果 関係なし 「で?」で終わる
身内相談 税の軽い相談 不動産・登記の相談
履歴書価値 ◯(金融資格) ◎(国家資格・士業)

両方持ってると、お金+不動産の幅で「ちょっと詳しいおじさん」枠が確立する、というのが結論です。

12-2. 次は何を取るか

ワテが次に挑戦するのは:

  • 証券外務員一種(2026年1月に取得済み)
  • AFP(FP2級+認定研修済み)
  • 今後の候補:簿記2級 / 賃貸不動産経営管理士 / 行政書士(士業ヘ)

宅建で「線で理解する」の応用が完全に確立できたので、法律系の難関資格も今後狙えそうな感覚があります。


13. 関連記事


この体験記の前提

  • 試験回:2023年10月(令和5年度・不動産適正取引推進機構主催)
  • 受験区分:本試験(登録講習修了者ではない一般受験者)
  • 結果:37点で合格(合格点36点・合格率17.2%)
  • 勉強期間:実質1.5ヶ月(2023年9月〜10月)+ 1回目(2022年)で蓄積した知識ベース
  • 使用教材:U-CAN宅建講座(正規版)+ TAC『みんなが欲しかった! 宅建士の教科書/論点別過去問集』+ U-CANアプリ + U-CAN試験直前対策
  • 当時の本業:SaaS企業(データ分析サービス提供)の営業→アナリスト職への移行期(不動産・金融業界経験ゼロ)
  • 後日:登録実務講習を受講して 宅地建物取引士の免許発行済み

著者について

やま宅地建物取引士・FP2級・証券外務員一種・AFP・食品衛生管理士・第二種電気工事士・G検定・Tableau Desktop Specialist ほか15資格)

経歴と専門性

  • データ分析実務14年超:オフライン購買データ(企業POS・インテージSRI・ID-POS)11年+オンラインEC購買ビッグデータ(3大ECモール約47,000カテゴリ)3年超
  • 食品実務11年:大手食品メーカー営業7.5年+コンビニ専用菓子卸3.5年
  • 現職データアナリスト:3大ECモール売上推計ビッグデータを SQL/Python/Tableau で分析
  • 発信実績:セミナー登壇 累計100回超・Kindle出版(2024年3月主筆)・日経新聞コメント掲載・流通業界誌寄稿

筋肉データアナリスト。マーク式試験のスリルがたまらない資格マニア。「購買データを起点に、人を動かす」 を18年のキャリア一貫軸として、データ・資格・実務経験の3軸で 不動産資格と家計知識 を構造分析しています。広告主と利害関係のない立場で、業界の実態を冷静に発信。

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本記事は一般的な情報提供および個人の体験記録を目的としており、特定の学習方法・教材・資格取得を推奨するものではありません。学習計画・受験戦略・教材選定は個人差が大きく、読者ご自身の状況・基礎知識・時間制約に合わせて判断してください。

記事内の宅建試験制度・合格率・合格点・教材情報等は執筆時点(2026年5月)の概算であり、変動する可能性があります。最新情報は 不動産適正取引推進機構(公式)各予備校公式サイト 等でご確認ください。

記事内のU-CAN・TACに関する記述はワテ自身の使用体験に基づくものであり、教材の品質を一方的に否定する意図はありません(実際、ワテはU-CAN講座を2回受講して、最終的にU-CAN+TAC補強で合格しています)。教材選定は受験者ご自身の学習スタイルに合わせて判断してください。

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