中国税関が摘発した偽ラブブ(2025年1月〜8月中旬・日経報道)
183万個
= 非正規ルートは「偽物が混ざる」ではなく偽物が主流の世界
結論
7ポイントより効くのは正規ルート購入
核心
1つのポイントで断定しない(QRは読めない正規個体もある)
知らないと損
模倣品は個人輸入でも税関で没収される
先に立場を明かしておくと、ワテはラブブを1個も持っていない(買わない理由は別記事)。だからこの記事は実物レビューやなくて、POP MART公式情報・税関データ・国民生活センターの公開情報を、データ分析者として整理したもの。転売にも販売にもアフィにも利害ゼロの人間が書く「見分け方」です。
偽ラブブ183万個|「偽物だらけ」になる構造
たまたま偽物に当たるんやない。偽物が計画的に供給されている。
定価で買えないから非正規ルートに人が流れ、そこに「安くて早い」偽物が計画供給される。現地報道では一体200円程度で作る偽物工場が繁盛しているという取材まである。非正規ルートで「掘り出し物」に見える出品ほど、この構造のど真ん中にいる。
ラブブ偽物の見分け方7つ(本物との違いチェックリスト)
効き目の順に7つ。1つで断定せず、複数を重ねて見る。
価格が安すぎないか
品薄の人気商品が大幅値引きされる合理的な理由は、ほぼない。安さは最大の警報。
箱のQRコードが公式サイトに飛ぶか
正規品の外箱のQRは、POP MART公式ドメインに繋がる。飛び先が公式以外なら黒に近い。
ホログラムシールの有無
正規品にはPOP MARTのホログラムステッカー。のっぺりした「ただのシール」は疑う。
歯の本数(本物は9本とされる)
象徴のギザギザの歯。本数違い・並びが雑は偽物の定番パターンとして繰り返し報告されている。
足裏の刻印
「©POP MART」「©Kasing Lung」の著作権表記が刻印されているか。
タグのシリアル番号
シリアル間のハイフンが数字の中央の高さに揃うのが本物の特徴とされる。上下ズレは要注意。
色味・縫製・素材感
明るすぎる色・雑な縫い目・変な匂い。写真だけの取引では確認できない=フリマが構造的に不利な理由。
QRコード確認の手順と「読めない=偽物」ではない話
手順は3ステップ。ただし過信は禁物。
本物を買える正規ルート一覧
7つのチェックより効くのが「そもそも正規ルートで買う」。
| ルート | 形態 | 備考 |
|---|---|---|
| POP MART公式オンラインストア | 公式EC | 新作・再販の起点。人気商品は即完売しがち |
| 直営店(原宿・渋谷PARCO ほか) | 実店舗 | 入荷日は行列・抽選になることも |
| Amazon・楽天・Yahoo!の「POP MART公式ストア」 | 公式出店 | 販売元がPOP MART公式かを必ず確認 |
| ROBO SHOP(公式自販機) | 実機 | 2026年1月時点で関東中心に23箇所 |
| フリマ・個人輸入・露店 | 非正規 | 偽物流通の主戦場=本記事の対象リスク |
モール内には「公式ストア風」の紛らわしい出品者名もあるので、販売元表記まで見る。定価より大幅に安い「公式」は構造的に存在しない、と覚えておくと迷わない。
フリマ・海外通販が構造的に危ない理由(2022年10月からのルール)
一番知られてへん話。偽物を掴むと「二重損」になる。
2022年10月1日から水際取締りが強化され、海外から送られる模倣品は個人使用目的でも税関の没収対象になった(国民生活センター)。しかも支払い後に販売業者と連絡が取れなくなる相談が多発している。つまり偽物を掴むと「商品は没収・代金は戻らない」。
ワテ自身、海外発送の通販で誕生日プレゼントが届かなかった実体験がある(その顛末はこの記事)。海外発送×人気商品×大幅値引きが揃ったら、それは「安い買い物」やなくて「回収困難な前払い」。
「ラフフ」をわかって買うのもアウトな理由
偽物ラブブは海外で「Lafufu(ラフフ)」と呼ばれ、わかって楽しむ層までいる(CNN報道)。現象としては面白い。実利で見るとアウト。
① 法制度
知りながら買っても輸入時は没収対象。越境消費者センターも「やめましょう」と明言
② 安全性
粗悪品には有害物質の報告。子どもが触る物として怖い
③ 構造
200円工場と転売の資金源になり、正規品の品薄がさらに悪化する
ネタとして笑えるのは、被害が自分に返ってくるまで。
偽物を買ってしまった・届かない時の対処
泣き寝入りの前に、この順で。時間が経つほど不利になる。
そもそもラブブはどこの国?(基礎知識)
検索が多いので基礎も30秒で。答えは「香港生まれ・中国展開」。
キャラのルーツ
香港生まれの作家・龍家昇(Kasing Lung)さん。1972年生まれ、幼少期にオランダへ移住
世界観
北欧神話に影響を受けた絵本シリーズ『THE MONSTERS』(2015年〜)のキャラクター
商品化・展開
中国のPOP MART社が商品化して世界展開。ブームの構造は別記事で深掘り
まとめ:買う前の3つの問い
3つに即答できないなら、その取引は見送っていい。品薄はいつか解消されるけど、没収された代金は戻らない。焦って偽物を掴むより、待つほうがトータルで安い——数字を扱う仕事をしてきたワテの、身も蓋もない結論です。
やま(筋肉データアナリスト)
FP2級・証券外務員一種・AFP・宅地建物取引士 ほか15資格
データ分析実務18年・食品流通11年。ラブブは1個も持っておらず、転売・販売・アフィリエイトのいずれとも利害関係なし。公開データと一次情報の整理で書くスタンス。だから忖度なしで「非正規ルートはやめとき」と言える。
出典・免責(すべて取得 2026-07-07)
日本経済新聞「『ラブブ』の偽物180万個 中国当局が摘発」/国民生活センター「模倣品に関するトラブルにご注意!」(2022-10-12)/越境消費者センターCCJ「模倣品と知りながら購入する行為はやめましょう」/CNN.co.jp「模造品『ラフフ』まで必須アイテムに」/Wikipedia「ラブブ」。本記事は公開情報の整理による一般的な情報提供であり、個別商品の真贋を保証・判定するものではありません。真贋の最終確認は正規販売元へ、取引トラブルは消費生活センター等の専門窓口へ。

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